「2020年へ、学校給食から盛り上げる」

 新年明けましておめでとうございます。2018年を迎えるに当たり、一言ご挨拶させていただきます。

 関東給食会は2016年に創立50周年を迎え、2017年は新たな51年目のスタートと位置付けて各事業に取り組んでまいりました。組合員22社で、取扱い高は61億9,578万円(2016年度)の実績であり、賛助会員の食品メーカー様との取組や、日本各地の生産者様との産直による農水産物の紹介などを強化し、当組合の主な販売先である学校給食に対して、「安全・安心・高品質の商品の供給」を最大のテーマとして食材供給に努めております。

 2017年度は、全国的に給食費の値上げが期待できない厳しい状況が続き、加えてイカ、サンマ、サケなどの水産原料不漁による価格の高騰、台風等の自然災害の影響で給食予算を圧迫する中で、東京都との取組をはじめ、協同組合ならではの共同購買事業に注力しました。

 また組織面では、畑の無い東京都の区部の小中学校に「とうきょう元気農場」の生産品を届ける、東京都からの委託事業を進めていく「東京都地区会」、また、これからの関給を担っていく次世代の経営者向けの「次世代育成部会」の2つの部会を新たに立ち上げました。共に活動していくことで仲間意識を持ち、また互いに磋琢磨することで、これからも当組合を成長させていきたいと考えております。

 さて今年2018年は、平昌冬季五輪や、サッカーW杯ロシア大会の開催と、大型スポーツイベントが控えており、日本選手の活躍が期待されております。日本国内においても、2020年東京オリンピックに向けて一段の盛り上がりが期待されているところです。学校給食においては、“オリ・パラ給食”や“世界の料理献立”などの提供が実施され、食育の側面から日本開催のオリンピックを生かしていく取組も始まっております。関東給食会として、2020年に向けてHACCP、GAP等組合員の各種資格の取得を推進し、学校給食から盛り上げるべく努めてまいります。

 他方、学校給食の現場ではアレルギー対応や、地場産物・国産品の使用率向上等、色々と解決しなければならない事があります。また食品衛生という基本で一番重要なことに注意を向け、食の安全を再度確認し、向上させていかなければならないと感じております。以前、東京都の組合員を対象に「東京都食品衛生自主管理認証制度」の取得をした様に、組合としてできることから取り組んでまいります。

 これからも食の安全を第一に、食育に資することも目指して、組合員のみならず関係者全員にとって「魅力ある関給」を目指してまいります。本年も引き続き、旧に倍して一層のお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。